2017年5月3日水曜日

自己紹介、新入生らしく厨二感を出していき増し


Conversation A

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__1「昔は、初対面の人に対しては、必ずといっていいほど自分は何者かについて最初に話すのが礼儀だったんだって。"自己紹介"っていうやつ」

__2「自己紹介? あんまり聞いたことない言葉だけど。 会ったときに自分のこといちいち話すの、時間の無駄じゃない?」

__1「ほんとね。今の私たちにはARがあるし、それを見れば相手のことなんて全部わかるのにさ」

__2「まあ別に、昔の人でも、名前とか職業とかの簡易的な情報は札にでも書いて身に着けるくらいできたんじゃない?っていうかそうでもしないと全然相手のこと信用できないじゃん」

__1「たぶんだけど、そういうことはしてなかったんじゃないかなぁ。昔は、そういう個人情報は守られるべきもの、って考えが常識だったんだ。個人のプライベートが侵害されないように政府が粉骨砕身するくらい」

__2「じゃあ、他人のことはただ会うだけじゃ全然わからなかったんだ? 何も」

__1「何も。相手のことは相手の許可なしじゃわからなかったんだよ」

__2「よく知ってるね、そんなこと」

__1「おばあちゃんにこの間聞いたんだ。おばあちゃんは、今でも"自己紹介"せずにはいられないらしいよ。なんか落ち着かないし、相手に失礼だって。若い頃は、大学のサークルで、"自己紹介ブログ"っていうやつも書いたことあるらしいよ」

__2「何が失礼なのかさっぱりだけど。ブログって今のとは違うんだっけ? プロトタイプのWebに、論評なり意見交換なり、自己主張するといった趣旨の文をただ残すみたいなもの?」

__1「そう。大概、凡庸な人間が書いても、ほとんどの人間の目に止まらないし、社会に対しての影響力もほとんどない、無意味なもの。今の単純な、地球上の生物の個体値を保存した"ブログ"とは違うやつ」

__2「見てみたいかも。でもそういうのって、もう残ってないのかなぁ。昔の大学のサークルって、有象無象の衆の集まりで、すぐ形骸化するって聞いたけど」

__1「ばあちゃんが所属していた "ますぴー"ってサークルは、有象無象の衆には違いないけど、型にはまらない自由な形をしていたから、時代の風潮に迎合して消えることなく、今も活動してるんだって。だから、ほら。ブログ自体も、今のARwebで読める」

つ http://masspystaff.blogspot.jp/2016/04/blog-post.html

__2「ふうん。これが自己紹介っていうの? あんまり誰も読んでなさそうなのに、なんでやってるんだろう?」

__1「さあ? それが昔の人の伝統とか習慣ってやつなんじゃない?」







Conversation A fin.




理学研究科化学専攻、M1、森 真依子
工学部の1年生さん、自然科学総合実験でわたしっぽい人に会ったらそれはわたしです。





最近聞いた話とか、本とかに影響されやすいです。
今回は伊藤計劃のハーモニーに影響されたとかされないとか、

次、就活にあえぐ獅子、じゅま猫さんどうぞ

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