2010年5月19日(水)、
東北大学片平キャンパスさくらホールにて開催された、
「スターティングアップ:起業家とイノベーターのためのセミナー」(※1)
に、OBの竹井、現役生の小林が参加した。
※1
主催:在札幌米国総領事館、東北大学産学連携推進本部
講師:ナイーム・ザファー氏
講演内容の要約は、以下のとおりである。
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シリコンバレーを分析しイノベーションを促進するには下記5つが必要。
1.コラボレーションの文化
アイデアは、発展させ、磨くことが必要
支援や助言を求めるのを奨励する文化
内にこもるのではなく、人と出会うことを促進させる
メンターの存在が重要
否定はアイデアを出なくする。まず、YESから入るべし。
2.インセンティブを揃えること
社員や関係者を、被雇用者でなく、オーナー的なマインドセットにすることが重要。
ストックオプション、利益シェア、ボーナスなどで、
全員のインセンティブを揃えることが重要。
3.アイデアや知的財産を保護すること
アイデア盗難の危険性があると、人は他人に相談しなくなる。コラボレーションも阻害される。
発案者を尊重し、いつの間にか他人の手柄になってしまうような事を防ぐべき。
4.才能豊かな人材や支援者のクリティカルマス
発明者、技術者、法律家、金融業、経営者などのある程度の集積が必要。
必要な人材と巡り合わないのであれば、
メンターを活用して、タコつぼからの脱却を図るべき。
5.失敗を祝う文化
シリコンバレーでは、大きな失敗をした人ほど、高給で迎えられる。
なぜなら、失敗を経験した人は確実に経験値が上がっているから。
授業料を払わずに、それが得られるのは大きい。
(成功要因はケースバイケースで異なるが、失敗はある程度パターン化されている。
失敗者を雇うことにより、その知見が得られリスクヘッジとなる。竹井解釈)
企業内でも、失敗を奨励すべき、
その年に行われた最も派手な失敗を表彰したりするのも良い。
失敗を奨励しないと、チャレンジもしなくなる。
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【補足】
また、2010年3月にシリコンバレーバイオツアーに参加した、理学部2年の勝部より、上記5つに加え、
6.人材の資源化
入れ替わりの多い(事業縮小によるレイオフ、拡大による雇用等がまるで呼吸をする
かのように行われている)このシリコンバレーでは、
人材が上手く循環するシステム(文化?)が出来上がっている。
を追記すべきとの意見が出た。
以上の洞察は、
東北大Masspyの運営においても、非常に参考になる分析である。
末永くサークル文化として定着するように、現メンバーは心得ておくべし。
(文責:竹井、編纂:小野寺)
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